ブリーダーやペットショップが扱う対象は命ある生体だからこその難しさがあります。
しかし、「繁殖事業はペット市場の根幹をなす」と言われるように、ブリーダーやペットショップはペットビジネス上の根本的な役割を担っています。
ペットアドバイザー科では、命を育む難しさや大変さを体感するだけでなく、“犬のため”にペットビジネスに携わるノウハウを身につけます。

◆犬との対話が教えてくれること
毎日犬の世話をしていることで気づくことがあります。それは、「今日はいつもより食欲がない。」とか、「今日はいつもより散歩に行きたがる。」などの、何気ない単純なことです。しかし、この「いつもより○○だ」という気づきは、毎日犬と接しているからこそ身につくものです。これが飼育管理の基本です。この気づきを同時に5頭の世話をしなければならない状況でも発揮できるよう、鋭い観察力を身につけることを目標とします。

◆繁殖
現在、日本国内での犬の種類は194犬種あるといわれています（2015年1月現在、一般社団法人ジャパンケネルクラブ）。ペットアドバイザー科では数種類の犬種の繁殖に携わります。ペット流通の現場で市場のニーズを知り、「ナンバーワンよりオンリーワン」を目的とした繁殖をするために、関係法令を順守することを踏まえ、最低限必要とされる理論と実践型実習を反復し、目的達成のヒントを探ります。

◆販売
ペット市場では犬猫などの生体だけでなく、ペットフードや首輪、ケア用品などたくさんの「専門的」な商材があります。販売するにはもちろん専門的な知識が必要となりますが、ただ知識があるだけでは販売することはできません。実践で必要となる「接客」技術についてケーススタディを繰り返し、理論を実践的に活かす実習を積極的に行います。