警察犬訓練士になりたい！と思っていても、実際にどのくらいの給料が支払われるかによって、進路が変わってきますよね。

また、警察犬訓練士には、「直轄警察犬訓練士」と「嘱託警察犬訓練士」の2通りの道があり、その収入も大きく変わってくるため、事前に調べておく必要があります。

種類による給料の差と、ステップアップ時の収入を見て、どちらの訓練士を目指すのか、決めておきましょう。

直轄警察犬訓練士の平均給料・相場

直轄警察犬訓練士は警察官であるため、平均給料もそれと同様になります。

• 月収　：約20～24万円程度
• 年収　：約330～380万円程度

ただし、年数を重ねるごとに収入が増えるため、平均年収自体は「750万円程度」と、その他の職種とくらべても高収入となります。またボーナスや福利厚生も充実しているため、その恩恵も大きいでしょう。

ただし、警察官になるためには10倍近い競争倍率を潜り抜ける必要があり、それなりの努力が必用となってくるでしょう。

嘱託警察犬訓練士の平均給料・相場

見習い期間を経た後、正式に嘱託警察犬訓練士になれた場合、賃金が支払われます。
初任給の場合の平均収入は以下です。

• 月収　：13万円～15万円程度
• 年収　：200万円程度

その他の職業に比べても、やや収入が低いと言えます。ただし実力主義の業界であるため、学歴などで給料の差が無く、自分の頑張り次第では、昇給や独立開業も夢ではありません。

見習い訓練士

嘱託警察犬訓練士になる前に、必ず見習い期間があります。訓練所にもよりますが、短くても3～4年訓練所で下働きする事になります。
その場合、給料が支払われる場合もありますが、待遇が良くて「3～8万円程度」場合によっては、「0円」の訓練所もあります。

つまり見習い訓練士として弟子入りするには、金銭面でもそれなりの覚悟が必用だと覚えておきましょう。

ステップアップ+給料の変化について

直轄警察犬訓練士

直轄警察犬訓練士は基本的に「警察官」と変わらない給料体制を取っています。
年数を重ねる毎の昇給して行き、大体年1万円ほど月給が増えて行くようです。
また、公務員であるため、ボーナスのカットや経営不振による減給などの心配が無いため、安定して高収入を得る事が出来る職業と言えるでしょう。
ただし、不景気が続く近年の流れを見ると、組織の再編や公務員全体の給料の見直しが無いとも言い切れません。

嘱託警察犬訓練士の場合

嘱託警察犬訓練士の場合、見習い訓練士の期間を終えた後、訓練所の正式な訓練士の試験を受けます。その試験合格する事で正式な嘱託警察官訓練士となり、お給料がもらえるようになります。
その後の給料は、実力や立場によって多少変化しますが、そこからステップアップするためには、独立し個人で訓練士として活動するほかありません。

その場合、警察犬はもちろん、家庭犬のしつけや、個人宅への出張訓練、また自主的に営業を行うなど、技術意外の経営能力やフットワークも求めらるようになります。

なお、独立した訓練士の中には年収1000万円を超えるカリスマ訓練士もいるほどで、実力さえあれば、収入を増やすことが出来るため、やりがいのある仕事だといえるでしょう。

まとめ

如何でしたか？「直轄警察犬訓練士」と「嘱託警察犬訓練士」、給料面では大分差があることが分かりました。また、どちらを目指すにせよ険しい道のりや人生の選択が待っている事に変わりは無いと言えます。

運よく直轄警察犬訓練士になれたとしても、まったく違う部署に配属される場合や、途中で部署の移動された時の事を考えると目指した道を外れるかもしれません。しかし給料の補償がされ安定した生活が送れます。その後の人生も自由に選択できるでしょう。

また、嘱託警察犬訓練士になれたとしても、給料面で頭を抱える事も多くあるかもしれません。しかし、技術や実力さえ付けてしまえば、あとは仕事をするだけ。がんばり次第でその後の道もおのずと開けてきます。

つまり、大切なことは、それぞれのメリットを考え自分の未来のビジョンを明確にしておく事。あなたに合ったルートで「警察犬訓練士」を目指してみましょう！